あんまり入ったことはないけれど、30畳ほどの屋根裏があって
そこにアルバムや古い記念品やそろばんや何かと置いてあって
少しずつ整理したりしてる。
そこに古い籐のカゴに入ったメダルを発見。
前の住人さんは先祖の軌跡なども一度も見ることなく
過去のものは全て自由にしてくださいと言った。
家族一族、いろいろ事情あるわね。
魂の入ってるものはあまり触ったらあかん!という
母親の声が聞こえてきますが、これは興味深い。。。


「支那事変」というと「日中戦争」の発端、そしてその発端というと「盧溝橋事件」。
1937年(昭和12年)〜1941年(昭和16年)。
盧溝橋事件はなぜか歴史の教科書で見た写真がやけに記憶に残っていました。
そして大学生時代、中国を旅行中たまたま通りがかったのが盧溝橋。
なぜたまたまあんなところを通るのかも思い出せないけど、
抗日戦争記念館が近くにあり、複雑な気持ちで見学したのが忘れられない。
マルコポーロが世界一美しい橋と表現したらしい橋ですが
私の思い出は、砂埃が舞い上がる先の見えない場所でした。
そんな個人的な思い出もありつつ
実際に従事した人のものが今手元にあるというのは実に感慨深いものです。
今は盧溝橋事件すら教科書に載っていないのかもしれない。
そして、このメダルを屋根裏にひっそりと置いていたばあちゃん、
さらに、この一式を見て「歴史ありますね」と言ったアメリカ人の夫。
歴史は、知った瞬間から自分自身の歴史になるから
そういう点で戦争は終わってない、と思うことがある。
詳しくはわからないけど、この支那事変従軍記章、青銅製らしい。
菊花御紋章の下に金の鵄と陸海軍旗。
裏には大陸の山河と支那事変の文字の浮き彫り。
支那事変の記念の表章として昭和14年に制定されたとあります。
引き続き、吠えないマルチーズの里親さま募集しています。
詳細はこちらの記事にて。