突然夫妻現る

お隣さんがうちの庭の草を刈っていた。
うちの古民家は伝統的な田の字型と呼ばれる和室(8畳が四つ)を囲む廊下が回廊型になっていて、縁側は庭で囲まれている。その庭には2世代前に住んでたばあちゃんが80年かけて植えてきた木が取り囲んでいる。角っこに隙間ように植えたんだろう笹が、ばあちゃんが亡くなった後の3年で庭を覆い尽くしてしまっていた。庭の木はどの季節にも何かしら花が咲くようになっていて、ここに越してくる前はいつ訪れても冒険してるみたいに新しい発見があった。越してきてからの4月はピンクのバラを楽しみ、5月の連休に三つ葉とフキを摘み取り、6月の梅雨前には梅をもいで梅酒も作ってみた。今年の冬の味見が待ちどおしい。そして今はあじさいがやや疲れた感じで咲いている。
越してきてすぐ、ご近所さんと交わすのはまず「大きいうちやから大変やねえ」と全ての人に言われた。何が大変なのかもわからないし、何をどうすればいいのかも全然わからない。

住み始めて3ヶ月。季節も良いしご近所さんとも打ち解けてきた頃。私は相変わらずアイビーとめまぐるしい毎日を過ごしてお昼寝してたら、庭からギコギコ聞こえる。間違いなくうちの庭から聞こえる。外に飛び出して行ったらやっぱり。Mr. & Ms. Sudden(突然夫妻)と呼んでいるお隣さんが草を刈っていた。しかもお父さんは初対面。どうやら使っているのは「草刈鋏」というハサミらしい。これは絶対必要だ。
申し訳なさと恥ずかしいやらでしどろもどろになりながら微妙な初めましてを終えた。

向こうが見える!
向こうが見える!

私は以前やっていたお店で使っていた草刈ハサミを家に連れて帰ることにした。
これでまた私のお庭グッズは、
1)草刈機(RYOBI)
2)草刈ハサミ
3)鎌
4)高枝切り鋏
5)ノコギリ
6)草刈機用エプロン
7)草刈機用顔ガード帽子
8)落ち葉集め用熊手
に揃った。道具はそろったけど何から手をつけていいのかわからなかったので、とにかく地面を覆ってるものから後日作業していくことに。
1)草刈機でドクダミ
ナイロンの線が回転して雑草を刈っていく。これは「女性でもラクラク」というキャッチコピーで購入。ナイロン一本なのでパワーは少ないけど、石が飛び散ったり、足を間違ってカットしてしまうことはなさそう。30分ほど使用できるリチウム充電式。これは良い。ドクダミがほぼ庭からなくなった。でも私はドクダミでさえ刈りたくのが本音。白い花も深い緑の葉もちょっと控えめで好感が持てるし、できれば薬とお茶も作ってみたいと思っているから。今年も叶わぬ夢となりました。

2)草刈鋏で笹刈り
隙間を埋めていただけあって、いたるところ木の間からも丈高く生えていたのが笹。これは草刈機が入らないので草刈鋏で手で刈ることに。
木から毛虫が落ちてくる恐怖に怯えていたのもつかの間、すぐにどうでも良くなってグングン突き進む。198円で買った雨合羽が肌に張り付くけど安心でお気に入り。丈が長いので狙いを定めてなるべく多く鋏で挟んでから切る。これもビフォーアフターの違いがはっきりするので満足度高し。

3)高枝切鋏でツタを切る切るぶった切る
ツタが木を殺すということすら知らなかった。私がわかった木の種類は紅葉、梅、柿のみ。教えてもらったのは、サルスベリ、榊に使える木、ローリエくらい。あとは不明。でもどの木にもツタが絡まっている。一本まるまる枯れてしまった木もある。ツタに負けてるらしい。恐るべし執着力。枝の太さ3センチまで切れるとあったのに無理無理まるで無理。伸縮自在で鋏とノコギリが両方ついてるもので、3000円くらいで購入。でも重たくて伸ばせないし刃を枝に合わせるのも難しい。でも使いにくく辛気臭かったのでやっぱり草刈鋏に持ち変えることに。
もうこの頃にはとにかくなるべく大胆にカットしていくことにシフトしていった。満足度30%

4)ノコギリで枝切りまくり
最初は細枝を丁寧に切っていたものの、大した木はないわ、という言葉を頼りに、だんだん太い枝になり、今度は根元から切り倒して行った。マイケル、多分最終イメージないけどやけになって切った感バンバン。
おかげさまで風が通り家の壁が見えた!ご近所さんがさすがに集まってきた。良くなったねーと。でもこれだいたい突然夫妻のおかげなんやけど。
これが二日間の伐採過程。もう疲れすぎて二人ともダウン。とりあえず終わった。。。。

次の日、軽トラの音で目が覚めた。突然夫妻は軽トラ2台分の木を焼却場へ捨てに行きました。。。。。。

恐るべし田舎コミュニティ。

BEFORE
BEFORE
AFTER
AFTER

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です